斜視と思われる事例の相談(2017.4)→斜視でした(2017.6)【保存版】

2年前の案件ですが、いつ、どこでも起こりうる事で、内容もまぁ、何十年と変わらないと思いますので。
1.相談→購入(即日)
2.相談→購入(2ヶ月後)
の流れになります。

いきなり、斜視(斜位)について。という内容ですが、
今回、記事にしようと思った理由として、明らかにおかしい事例であったためと、
それを1日に2件話を聞いたからです。

まず1件目。

こちらは、普通にお店を訪ねていらっしゃいました。
他店でダメだったということですが、どこに行っても作ってすぐに合わないということで、
うちのお店に。

その前のお店も何度も何度もレンズ交換をしたみたいですし。

なんかもう地元は諦めて、東京のお店に行くとか行かないとか。そんな方多いですね。

この方は、20代の比較的若い男性、斜視の度数的にはたいしたことないのですが、
ちょっとした違いにも敏感に反応する方でした。
お買い上げいただいたレンズも両面非球面レンズで、極力歪みの少ないもので、左右差の出にくいもの。

今までの経緯もあり、度数を落とした眼鏡で過ごされてきた模様。
完全矯正地に近づくと目が痛い、頭が痛いという状況。
(ちなみに、今までは斜視の眼鏡を作った経験はなし!検査した過程で気付いた眼科、眼鏡屋がなかったようです)

こうなってくると、妥協点を探り探りして度数を決定することとなります。
2ヶ月に渡り、6回レンズ交換をしたのですが、最終的には1番最初に示した度数に落ち着きましたが、
それまでは、
「よく見えすぎるから、度数を落としてくれ」
とか
「乱視の度数を変えてみたらいいんじゃないか。と思ったので」
とか、
お客様の希望でレンズ交換・度数変更することに。

完全矯正値から度数をかなり落として作りましたので、このような対応が可能でしたが、
普通やりません。

いつどこで作っても、見えない、目が痛いという状況が続いていたため、本人も疑心暗鬼になっていた部分があって、
時間がかかるパターンでした。

続いて、2件目

「いつも乱視が決まらなくて、上げたり下げたりして、調整して検査が長いです」
「で、”今回も乱視が決まらなかったね”って、言われる」
ずっとそこのメガネ屋さんでお世話になっているんですけど。

おかしいですよねぇ~?
よくよく聞くと、どうも1時間ないし、2時間位検査をしているらしいのですが、
視力検査で1時間とか・・・、よく聞きますけど、
1時間レンズ入れ替えたりとか、意味ないですね。
問診を含めて1時間ならわかりますが、レンズを当てて入れ替えての検査は、5~10分程度が限界です。
眼も脳も疲れちゃって、どっちが正しいのかいいのか、わからなくなっちゃう なんてことはよくあります。

年配の方に多いのですが、長時間検査をすると「疲れっちゃって、よくわからない」というフレーズは、
もう耳タコです!

この事例では、乱視の度数を1段階上げたり下げたりを1時間でもしていたらしいのです。
「こっちの方がいいかな?」
「あ、でもさっきのほうがいいかな?」
みたいな感じで。

要は安定していない。中間値なのか?
ということですけれど、
それなりに経験があれば、1つ疑いが生まれます。

「斜視じゃない?」

と、思います。

乱視の検査で、上がったり下がったりを繰り返す。なんてことはないですし、
それならそれで、一般的には低い方の度数にして決定します。
過ぎたるは・・・・じゃないですけど、過矯正はNGです。

例:
乱視ありの場合、90°(垂直)または180°(水平)が乱視軸である場合。
眼は360°の視界を持っていて、縦と横の軸の度数をそれぞれ決定していきます。
度数の低い方と高い方、それぞれ数値があって、その差が乱視の度数です。

通常、度数の低い方(球面とかSとか書いてあったりするやつ。コンタクトではP)を先に決定し、
そこから乱視の検査が始まります。

細かい話は置いておきますが、実は検査の過程で、この度数の低いほうが正確に出ていないパターンも多く、
乱視の数値も決定しづらい事が多い。

乱視の度数も決定したとして、

ここまで終わって、斜視の検査に移ります。

この2件目の事例は、度数の低い方は正確に出ていましたので、なおさら乱視の度数決定に1時間とかありえません。
乱視のレンズ入れ替えする暇あったら、話を聞くとか問診すれば簡単にわかる程度の話でした。

その後の度数調整とレンズのチョイスが眼鏡屋独自の仕事。



見え方の簡単な説明

乱視は、○(円)をぎゅーっと潰したような楕円に見えます。


一方斜視は、モノが2重もしくは、2つに見えていたりする状態。
その見え方(ズレ)が、僅かであったり、大きくズレてたりで、斜視(斜位)の度合いが違います。

<イメージ>

理解していただくために、一例を簡単に説明してみます。

正常な状態がこうだとして、


乱視

こんな風に一方向にモノがずれて見えている状態(実際にはこのような乱視は、視界・対象物が縦長に見えます)

横に方向にずれると、
こうなって見えます。


斜視(斜位)

対象物が2つに見える。「月が2つに見える」← 一番よく聞く自覚症状






いろいろツッコミが来そうですが、ものすごく簡単なイメージとしては、こんな感じです。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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