“非”球面レンズとは?言いたくはないが、言わねばなるまい・・・洗脳される前に・・・

何だか偉そうですが、本日誤解を与えるようつぶやきを見かけたので、私のブログを読んでくださっている方だけにお教えいたします。

おわかりになっている方は、無視してください。

非球面レンズ

眼鏡屋さんで、うんざりするほど、説明を受けている方はもうご存じかも知れませんし、
カメラレンズに詳しい方もご存じでしょう。

意味するところは、一緒ですが、イメージの認識は違うかも知れません。
(カメラレンズのみに興味のある方のイメージは分からないです)

何故この様なことを言うかというと、誤解されるのはちょっと、見るに堪えられないというか、トラブルの元だし・・・

私自身は、眼鏡屋に就職して1年経たないうち、この誤解によりトラブルに巻き込まれました。(店長の説明が悪く、お客さまが固定観念にとらわれ、さらに頭の堅い方でした)

説明

いきなり、略して申し訳ないですが、
レンズの片面、もしくは両面が、球面ではないレンズ のことを、

非球面レンズ

と言うのです。

眼鏡屋では、「薄くなる」「スッキリする」「歪みが少ない」とか言う説明が多いのではないでしょうか?

カメラレンズの場合は、「収差が少ない」とか「ディストーションが少ない」とか、かな?

間違ってはいないですが、これは特徴を端的に言い表しただけの言葉です。

参考ページ → http://homepage1.nifty.com/EYETOPIA/megane/hikyumen.html
(ちょっとだけ、むずかしい話です)

レンズ

レンズと限定してしまえば、一般的には、「素材の屈折率」と「前面(外面)、後面(内面)のカーブ」
により、光の収束または、拡散の機能を持たせる物である。

両面とも球面であれば、球面レンズ
片面が非球面であれば、非球面レンズ(外面非球面、内面非球面)
両面とも非球面であれば、両面非球面レンズ

と呼びます。

非球面レンズがどんな形をしているかというと、
一例 → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%9E%E7%90%83%E9%9D%A2%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BA

まあ、想像と違うと思いますが、これも非球面レンズです。

ここからが、重要!
この記事は、レンズの説明ではなく、誤解を解くための記事です。

見かけたツィートでは、「平らなレンズ」を非球面と言っている節があった
ここで、1つ間違い!上記にある通り、平が非球面ではないのだ。

過去のトラブルから引用しますと、

球面・・・丸みを帯びた曲線、または曲線を持つ面
非球面・・・平で、フラット!

こういう、誤解があると、トラブルの元です。

その時のお客さまの主張は、
「“非”球面レンズでしょ?これは明らかに丸みを帯びている!平になるって、説明を受けたから、買ったんだ!」
(お客さま自身も、予備知識として “非”球面=フラット という概念をお持ちでした)

販売員とお客さま 両方に知識不足があり 、誤解の生じたケースです。

だから、上記のツィート内容は、非常に危険なのです。

そもそも、球面レンズとは、“正円”の曲線を持つもの。コンパスで描いた、曲線の一部のカーブを持つもの です。

少し歪んだカーブを持っているだけで、非球面なのです。


 実際の記載を抜粋
「非球面設計」は片面がフラットなレンズ。
フレームデザインを活かす、内面非球面設計のレンズもあります。
「両面非球面設計」はその名の通り両面がフラットなレンズ。








もう一つオマケに、内面非球面レンズって、見たことないのかな?
って、思う。

内面非球面というレンズは、内側(目の側)を研磨して、度数を付けているレンズなので、
内側は、先ほど書いた非球面で構成されているのです。

でね、S-10D という、一般的に言うど近眼のレンズだと、内側がカーブがきつく、
外側はフラットになります。(外側は、屈折させるためのカーブを付けていない)

一般的な眼鏡屋の説明とかだと、非球面側がフラットに思うでしょ?
内面非球面は、内側がフラット という風に聞こえますよね。でも、内側はフラットにはならないですよ。

そんな程度の知識の眼鏡屋も多いってことです。皆さん気をつけてください。
メーカー → 眼鏡屋 → という風に洗脳されると危険ですよ。
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